浣腸の危険性

ディスポーザブル浣腸が家庭に普及していることからも分かるように、 それほど難易度、危険度の高い医療行為ではありませんが、器具に不備があった場合や、 適切な手順を取らなかった場合などには危険な事故につながる可能性があることがあります。
家庭で浣腸を行う場合、つぎのようなことに該当、もしくは該当する可能性がある場合はすぐ中止し、 医師に相談するようにしよう。
まず、腸内に傷がある場合、妊娠している場合、病中など体力が衰えている場合などです。 グリセリン浣腸の場合、腸内に傷がある患者に浣腸を行うと、グリセリンが血液中に流入し、 溶血や腎不全を起こす危険性が高いことが言われています。
また、排泄物が進入することにより腹膜炎を起こす可能性があります。 処置前には傷が無くとも、挿入管を挿入時に不適切な体位を取っていたり、 深く挿入しすぎたりした場合腸壁を傷つけ同様の症状を起こす可能性もあります。
また、妊婦の場合、早流産の危険性があることがあります。便秘時の浣腸の注意点としては 、便秘治療においては、あくまで症状緩和の応急措置として認識する必要があります。
ほとんどの便秘症状は精神的な要因や生活習慣の乱れなどが原因で発生する一時的なものであるため、 カンチョウによって症状を解消させれば十分です。
しかし、慢性的な便秘の場合は繰り返し行うことでカンチョウに対する慣れが生じ、 便意をより感じにくい体質になるなど、 かえって症状を悪化させる要因となることがあります。
数回浣腸などによる排便を行っても便秘症状が続いている場合は、 抜本的な治療が必要です。
浣腸で排泄

浣腸により患者さんが十分便意が高まるまで我慢させたら今度は排泄させます。 施術場所からトイレまで患者自身で移動するに当たり、我慢していた体制から立ち上がり歩く 体制になると急激に直腸内の圧力が肛門にかかり我慢が効かなくなるので、 施術場所からはあまり移動できないものと考えて施術します。
できれば施術場所から見えるところにトイレがあると患者も安心できるのですが。 また、十分に便意が高まっているため、排泄時勢いよく息んでしまいがちであるが、 肛門に傷を付けないよう極力息む力を弱めるよう努力した方がようにアドバイスしましょう。
排泄はもっともプライベートな行為であり、禁忌・羞恥の対象であるため、 たとえ医療行為であっても極力患者のプライバシーに配慮する必要があります。
場合によっては排泄物の確認や排泄後の肛門の状態の確認等が必要であっても排泄中を周囲の目にさらさないように 配慮するようにしましょう。
音や臭いも極力患者以外に届かせない配慮を行います。 また、ベッドから動かさず、差し込み便器等に排泄させる場合でも、 患者の下半身をシーツで覆う、カーテンを閉める等を行い、換気のため窓を開け、 排泄中は施術者も特段の必要がない限り退出するように心がけましょう。